2012年03月20日 日本橋ストリートフェスタ 

会場   :大阪日本橋筋周辺
イベント名:日本橋ストリートフェスタ2012
開催日時 :2012.03.20




昨年、東日本大震災の影響で急遽中止された日本橋ストリ−トフェスタ。

20万人が参加し、路上でコスプレし放題という、かなりレアなイベント。
しかし、その資金ぐりは厳しいと聞く。

今回、誰が言い出したか、協賛して『ミスぽんばしコンテスト』なるものを決めるという。
選出方法は、1票500円のプロマイドがどれだけ買われたか?で決まる。
その代金の何割かをイベント運営費に充てるとという。
自分の感覚では、企画側のイケメソがヲタから搾取するという、実に馬鹿らしい企画だが。

参加のメイド喫茶は、経営者も、候補のメイドさんも、つきあう客も本当に大変。
え?お前はどうかって? いや・・・、まぁ、つきあったよ。

で・・・e-maidからはさつきとりりむが、候補となって。
涙ぐましい消耗戦の末、みごと、さつきが準ミス、りりむが5位。

そして、このストフェスのメイドパレードでは、ミス、準ミスの順に行進。

ということで、これ。





うん、綺麗だ。準ミスに相応しい容貌。
お店の客、メイドさん、マスター他スタッフさん、みんなの血と汗と涙の結晶の銀のカチューシャ。
とても良く似合ってる。
さつきも、プレッシャーやら何やらで本当に苦しい中よく頑張った。
後日『何百枚も買ってくれる人に、本当に申し訳なくて、辛かった』と言っていたが。
その苦しみの中から得た綺麗な表情なのだろう。

選んでくれた皆が納得する、皆が望むような、素敵なメイドさんで居て下さい。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、書いちゃいけないことなんだろうけど。
書くことにする。
多分、8割くらいの人が、同意しないと思われる、自分の勝手な
思い込みの感覚なので。嘘だと思って欲しい。
 
彼女の接客について。
入店後、新人時代から中堅に至る、彼女の接客は素晴らしかった。
至らぬ点はあっても、自分の評価軸で最高だった。
ハツカネズミみたいに、机から机に、厨房からレジに、動き回って、
可愛い表情、仕草、動作、心遣いで本当によく働いていた。
誰にでも分け隔てなく、最高の笑顔で、その人が喜びそうな
距離感での接客をしていた。
 
それが解る人は、感動した。
マスターが彼女を社員に採用したのもとても納得できた。
 
彼女の容姿と接客は、評判になった。
評判を聞きつけて、彼女を見にくる御客さんも多勢いた。
そして、多く場合、納得して帰って行った。
感動した女の子が、友達の女の子を連れて、彼女を見せに来ることもあった。
 
当時の彼女は、その人が望んでいること、欲しい言葉、寂しく思っていること、
辛く感じていること、嬉しく思っていること、それを天才的な勘か本能で
見通す力を持っていた。
そして、それを適切な距離感で共感した。
人は、共感されるだけで、嬉しく思えるものなのだと、自分は知った。
彼女は、自分には、
『日本橋のエース』
『日本橋のおもてなし・心の具体化』
とすら思えた。
そんな彼女の接客に
 
そんな彼女の接客に、大きな転機が訪れた。
ミス・ポンバシコンテストだった。
下馬評では、彼女が優勝候補筆頭だった。
 
日本橋を代表するメイド喫茶、正統派メイド喫茶として、マスターも、
客の皆も、メイドの仲間も、優勝を望んだ。皆がそれを期待した。
店のプライドが、彼女の双肩にかけられた。
 
彼女には、猛烈なプレッシャーがかけらた。
 
彼女に出来ることは、ほとんど限られているにも関わらず・・・。 
 
ミス・ポンバシ。 
選出方法は、主催が発行する一枚500円の公式プロマイドの販売枚数だった。
接客技術ではなく、紅茶の入れ方やコーヒーの知識でもなく、
主催の出すプロマイドを、客に何枚売ったか、その1点だけのコンテスト。
 
馬鹿らしい事、この上なく、人を馬鹿にした下衆で吐き気がするような方法だ。
どこのヤクザが、こんな汚物のような事を考えたのか、是非とも知りたい。
 
こんな事で評価されるのは、彼女も本望ではなかっただろう。
だが、皆が、彼女に優勝を求めた。
 
彼女は、笑顔の接客を続けながらも、苦しみ、プレッシャーに潰されていった。
 
付き合いで、出来が良い訳でもない10種類のプロマイドを買ったら
同じものを買おうという馬鹿は普通はいない。
だが、戦いは、同じ写真を何枚売るかの勝負になった。
 
完全に無駄な持久戦・死闘になった。
公式中間発表で彼女は2位だった。
その後も、漏れ聞かれる数値・・・。
 
彼女には、辛かったようだった。
大事な御客さんたちに、無駄な御金を使わせる、それが、彼女には
辛かったように見えた。
 
更に・・・
メイド仲間の女の子が、少しでも彼女の助けになれば、と、安い
時給のバイト代から工面して、彼女のプロマイドを買ってくれた。
これは、彼女にかなりこたえたと思う。
 
 
そして・・・ 接客スタイルが変わった、ように見えた。
 
特定層、具体的に言えば、彼女のライブに応援にくるファンへの
接客が厚くなった、ように、見えた。
 
 
自分は、彼女とマスターに御願いの手紙を書いた。
『接客がかわったような気がします。
 皆に愛されるさつきちゃんで居て下さい』
でも、変わらなかった。
 
勝手な憶測だが、
多分、彼女のライブのファンは、相当、彼女を救ったのだと思う。
無駄な事をさせてしまった彼らに対する、彼女にとっての精一杯
の感謝の表現方法だったのだと思う。
 
激しい、無益な戦いが行われ、
最後は、某所から、もういいでしょう、みたいな感じになったと噂で聞いた。
 
結果、彼女は、準ミスに選ばれた。
状況を知るポンパシ界隈の人は、優勝したみみさんとさつきを讃えた。
店の名誉は守られた。
 
 
彼女のために、わずかなバイト代から工面して、彼女を支えたメイドさん、
の苦労も無駄にならずに済んだ。彼女のファンでもないのに、御店のために、
プロマイドを購入した人達の苦労は報われた。
 
憶測だけど、彼女は、そして、マスターは、1枚でも買って下った皆に感謝
しつつも、やはり、本質的な無駄な・馬鹿な事をさせた人達に、深く感謝
したのだと思う。
彼女は、この後、周囲から何と言われようと、店の名誉の救世主の彼らを
若干ながらも、特別扱いする事に決めたのではないかと思う。
その事で自分の評価がどれだけ落ちても、それが彼女なりの筋の通し方、
御世話になった店の名誉を守ってくれた人達へ義務だと思ったのではないか
 
そんな風に思った。
 
 
自分も、彼らに負けないレベル、人に言えない枚数買ったけど、扱いが
むしろ粗末になったので、実はやっぱり違うかもしれんがw。
 
 


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